レポーター遺伝子導入ラットとは

GFP、DsRed、Luciferase等のレポーター遺伝子を導入したトランスジェニックラットは、移植研究や幹細胞研究等に有用です。
全身あるいは脳や肝臓等の局所にレポーター遺伝子を発現するラットを利用することができます。

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* よくある質問 *

よく利用される系統は?

よく利用される系統の概要をリストにしました。それぞれの系統情報ページをご確認下さい。
NBRP No Strain Name Background Strain Promoter Expression site Reporter Gene Expression Level
0235   SD-Tg(CAG-EGFP)4Osb  Slc:SD CAG ConstitutiveGFP ++
0273   W-Tg(CAG-GFP)184Ys  Crlj:WI CAG ConstitutiveGFP ++
0277   W-Tg(Alb-DsRed2)34Jmsk  Crlj:WI Alb liver DsRed2 ++
0280   DA-Tg(CAG-lacZ)30Jmsk  DA CAG ConstitutivelacZ ++
0282   W-Tg(CAG-DsRed2/GFP)15Jmsk  Crlj:WI CAG ConstitutiveDsRed2/GFP ++
0283   W-Tg(CAG-cre)81Jmsk  Crlj:WI CAG Constitutivecre  
0297   LEW-Tg(CAG-EGFP)1Ys  LEW/CrlCrlj CAG ConstitutiveGFP ++++
0298   LEW-Tg(Gt(ROSA)26Sor-lacZ)44Jmsk  LEW/CrlCrlj Gt(ROSA)26Sor ConstitutivelacZ +++
0299   LEW-Tg(Gt(ROSA)26Sor-luc)11Jmsk  LEW/CrlCrlj Gt(ROSA)26Sor Constitutiveluciferase ++
0371   W-Tg(S100b-EGFP)Scell  Crlj:WI S100bastrocytes, adipocytes,
chondrocytes etc
GFP ++
0469   W-Tg(Gnrh1-EGFP)Nphy  Jla:Wistar Gnrh1GnRH neuron GFP ++
0470   W-Tg(CAG-EGFP)3Ys  Crlj:WI CAG ConstitutiveGFP +++

 

実験に適した系統を選ぶには? Marker strains

研究目的・実験方法によりいくつかの選択ポイントがあります。

  ・ バックグラウンド系統
  ・ プロモーター
  ・ レポーター遺伝子
  ・ 保存状況
  ・ 参考文献
…近交系由来、アウトブレッド由来など様々です
…プロモーターによってレポーター遺伝子の発現部位が異なります
…レポーター遺伝子によって検出方法が異なります
…胚保存の場合、提供までに半年から1年かかります
…すでに文献等で報告されている系統です
NBRP-Ratでは、遺伝子の発現部位や発現強度等は確認していません。寄託者情報、系統使用文献を基に情報を提供しています。
研究目的に適当な系統であるか否かを含め、詳細については研究者自身で確認していただく必要があります

 

系統名はどう見るの?

  例:  DA-Tg(CAG-lacZ)19Jmsk

  Tgは導入遺伝子を意味します。
  DA系統にTg(CAG-lacZ)19Jmskを導入しています。
  CAGはプロモーター、lacZはレポーター遺伝子、19はライン名、Jmskはラボコードを表します。

ラット系統の命名は Guidelines for Nomenclature of Mouse and Rat Strains、ラット遺伝子および遺伝子座の命名は Guidelines for Nomenclature of Genes, Genetic Markers, Alleles, and Mutations in Mouse and Rat のガイドラインに従っています。
ただし、命名規約に規定されていない内容もあるため、詳細は系統情報のページや参考文献を確認する必要があります。

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