系統情報
 NBRP Rat No: 0877  系統名: W-Tg(Slc32a1-cre)5_9Fusa  通称: VGAT-Cre-BACTg5_9 Rat Genome Database
研究責任者:  加藤総夫         東京慈恵会医科大学        〒105-8461  東京都 港区西新橋3-25-8       日本
Tel: 03-3433-1111(ext.2396)    Fax: 03-5400-1231 Email: fusao@jikei.ac.jp
保存状況:   胚            精子           生体 ../images/Photos/ ../images/Photos/
毛色  
近交世代数  F2, F3
利用条件  利用者は、研究成果の公表にあたって謝辞の表明を必要とする。
利用者は、下記に定める寄託条件の範囲で利用する。この場合、利用者は事前に寄託者の提供承諾書を得る。
1.利用者は(以下略)研究あるいは教育の目的のみ本リソースを使用する。
2.本リソースの性質には未解明の部分があることを認識し、慎重かつ適切な注意を払って本件リソースを使用する。
3.本リソースを診断目的を含めてヒトに使用してはならない。
4.本リソースを使用した研究成果を科学雑誌に発表する際には、寄託者に事前に連絡・相談すること。
5.本リソースを、寄託者の許可なしに第三者に譲渡できない。
6.本リソースを、商業目的に使用してはならない。
7.本リソースを使用した研究成果を公表する際(口頭、ポスター、原著論文、総説)、以下を付記すること。
「本リソースは、糸原重美博士(理化学研究所)が開発したVGAT-Cre BACコントストラクトを用いて、包括型脳科学研究推進支援ネットワークのリソース・技術支援(責任者:小林和人博士<福島県立医大>分担者:柳川右千夫博士<群馬大>の支援を受けて加藤総夫博士・渡部文子博士<東京慈恵会医科大学>によって作製された。
8.本リソースを使用した研究成果が論文発表された際には、写しを一部送付すること。
加藤総夫(fusao@jikei.ac.jp)
柳川右千夫(yuchio@gunma-u.ac.jp)
糸原重美(shitohara@brain.riken.jp)
分類
 Inbred  Segregating  Congenic  Consomic  Recombinant
 Coisogenic  Spont. Mutant  Transgene  Ind. Mutant  その他 
コマーシャルブリーダー
研究分野
 糖尿病・肥満  脳神経疾患  眼疾患  歯科疾患  循環器系疾患・高血圧
 がん・腫瘍  代謝、内分泌  耳鼻疾患  免疫・アレルギー疾患  感染症
 骨形態異常  消化器疾患  皮膚疾患  生殖器疾患  発生
 行動・学習  血液疾患  泌尿器疾患  薬理学  その他  脳神経科学(VGAT陽性神経細胞においてCre依存的に特定分子発現操作を行うのに有用である)
 対照動物  レポーター遺伝子動物
遺伝子 Slc32a1 (solute carrier family 32 (GABA vesicular transporter), member 1) promoter, cre
由来 2014年、 C.B.S.Nリソース・技術支援(責任者:福島県立医科大学・小林和人博士、分担者:群馬大学・柳川右千夫博士)によって、BACトランスジェニック法により作出された(コンストラクト作製:理化学研究所脳科学総合研究センター・山川和弘博士)。同年、東京慈恵会医科大学に輸送され、NBRP Rat No: 0734のレポーターラットとの交配によりCre発現部位を確認した。以降同大学にて飼育維持されている。バックグラウンド系統: Crlj:WI。導入遺伝子:VGAT(Slc32a1:マウス)、カナマイシン耐性遺伝子(大腸菌)、Cre(P1ファージ)、polyA signal(SV40 virus)、クローニングベクター:pBACe3.6 ※詳細情報:VGAT遺伝子を含むマウスBACクローン(クローン番号:RP23-392-P11)を用いて、VGATプロモーター下流にCre遺伝子、polyA付加シグナル、ネオマイシン/カナマイシン耐性遺伝子を挿入した。本改変BACを用いてBACトランスジェニック法により作製。
特性など マウス小胞型GABAトランスポーター(Slc32a1, VGAT)プロモーターおよびその下流にCreリコンビナーゼが外来性に組み込まれている。この動物に対し、loxP配列を保有するウイルスベクターの感染、または、loxP配列を保有する動物との交配を行うことにより、VGAT陽性GABA作動性神経特異的にCre-loxPシステムによる組換え反応を引き起こすことができる。 ※なお、1_4, 2_5, 3_5, 5_9の4ラインが寄託されているが、すべてサザンブロットの結果から3コピーであることが分かっている。#0839 (3_5)では、被殻、扁桃体中心核などにおいて、レポーターラットとの交配により目的遺伝子の発現が確認されているが、その他のラインについては精査中。(2017年3月時点)
繁殖・維持方法 野生型Wistarとの通常交配。ヘテロで維持。
遺伝診断法 PCR法によりCre配列を認識し、陽性個体を選別する。 プライマー配列Cre-F: GCAGAACCTGAAGATGTTCGCGAT, Cre-R: AGGTATCTCTGACCAGAGTCATCC 反応液: Milli Q up to 10 µl・10x Ex buffer 1 µl・dNTP 1 µl・Primer Cre-F (10 pmol/ul) 0.2 µl・Primer Cre-R (10 pmol/ul) 0.2 µl・DNA 0.5 µl・Ex Taq Hot start (TAKARA) 0.075 µl/Total 10 µl Program: 95°C, 3 min; (95°C, 30 sec; 60°C, 30 sec; 72°C, 1 min) x 35; 72°C, 7 min; 10°C, pause Product: Cre; 656 bp
参考文献 別ライン「W-Tg(Slc32a1-cre)3_5Fusa (NBRP Rat No. 0839)」のみ
Soma S, Yoshida J, Kato S, Takahashi Y, Nonomura S, Sugimura YK, Ríos A,
Kawabata M, Kobayashi K, Kato F, Sakai Y, Isomura Y. Ipsilateral-Dominant Control
of Limb Movements in Rodent Posterior Parietal Cortex. J Neurosci. 2019 Jan
16;39(3):485-502.
系統情報