系統: |
AMI(Amelogenesis imperfecta rat) |
キーワード: |
エナメル質形成不全症 |
由来: |
第一製薬株式会社試験研究センターの石橋らにより、近交系 で維持されていたSHRSP系ラットの中から、切歯の形態異常を持つ個体として発見さ れ、系統として確立された。 |
表現型・病態: |
正常個体の切歯唇側は3週齢以降白色から黄褐色に変化する のに対し、本ラットは白色のまま変化しないことから区別がつく。切歯は硬度に欠け 固形飼料を摂取することにより、折れたり、欠けたり、異常に長く伸びたりする。ま た、臼歯も硬度に欠け、擦り減りやすい。組織学的には、エナメル芽細胞が未発達で あり、エナメル質の形成不全が認められる。 |
病因(原因遺伝子): |
交配試験の結果、常染色体上の遺伝子によって規定される劣 性遺伝様式をとることが明らかになっているが、マッピングはされていない。 |
臨床への応用、有用性: |
ヒトのエナメル質形成不全症のモデル動物となる他、歯の発 生メカニズムを解明する上でも役立つものと期待される。 |
維持機関: |
第一製薬試験研究センター
東京医科歯科大学歯学部
岡山大学歯学部
(1999年12月24日現在) |
文献: |
Ishibashi K, Iino T, Sekiguchi F.
Amelogenesis imperfecta, a new dental mutation in rats.
Lab. Anim. Sci. 40 : 16 - 20, 1990.
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執筆者記録: |
石橋光太郎(第一製薬株式会社)1999年12月24日, TS:4/21/03 |
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