系統
系統:  ACI/N-Lystbg-Kyo 
キーワード:  ベージュ、Chediak-Higashi症候群 
由来:  1999年12月に京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設のACI/Nラットコロニー中に発見され、兄妹交配により遺伝的に確立された自然突然変異体。 
表現型・病態:  淡毛色、巨大顆粒を伴う球状白血球、好酸球、肥満細胞の発現、出血時間の延長 
病因(原因遺伝子):  突然変異遺伝子は第17番染色体Lyst遺伝子座上の新たな対立遺伝子Lystbg-Kyo。Lyst遺伝子にはL1配列間の組み換えに起因すると考えられる第28~30エクソンの欠失が確認されている。DAベージュラットと全く同一の578 bpの欠失が判明しているもののL1内での組み換え点は異なる(やや3'下流)。 
臨床への応用、有用性:  ヒトChediak-Higashi症モデル、細胞内小胞の動態の解明、寄生虫感染モデル 
維持機関:  京都大学大学院医学研究科附属動物実験施設 
文献:  Mori M, Yamasaki K, Nakanishi S, Kitada K, Higuchi K, Namiki C, Hamada S and Serikawa T. A new beige mutant rat ACI/N-Lystbg-Kyo Experimental Animal 52(1):31-36, 2003. 山崎賢一、中西聡、北田一博、芹川忠生、西川哲、並木千晶、浜田修一、橋本敦 ACI/N系統に出現した新たな淡毛色ラットの解析 第68回関西動物実験研究会講演要旨 
執筆者記録:  森田眞紀(京都大学) 2003年2月, TS:4/21/03 
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