系統
系統:  SD/cShi 
キーワード:  腎疾患、水腎症 
由来:  1961年Charles River Breeding Laboratoriesより輸入したSprague-Dawley (SD)系ラットを継代中、F3～F4に腎疾患を認める。inbredで継代した結果疾患は約80%の効率で認められた。 
表現型・病態:  水腎症自然発症ラット 腎実質の萎縮、水腎化、腎砂を認める。このラットを供試動物としてフェナセチン（解熱・鎮痛薬）の尿路における発ガン性がテストされた。SD系ラットと比べてフェナセチンの発癌性対する感受性が強く腎盂癌を引き起こした。アスコルビン酸ナトリウム(SA)はSD/cShi雄ラットにおいて、腎盂および膀胱の両者に発癌プロモーション作用を示す。 
病因（原因遺伝子）:   
臨床への応用、有用性:  腎疾患、水腎症、薬理学 
維持機関:  塩野義製薬・油日ラボ 
文献:  Murai T, Mori S, Machino S, Hosono M, Takeuchi Y, Ohara T, Makino S, Takeda R, Hayashi Y, Iwata H, et al. Induction of renal pelvic carcinoma by phenacetin in hydronephrosis-bearing rats of the SD/cShi strain. Cancer Res. 53(18):4218-23. 1993 中島博之、瀬古彰司、杉森義典、牧野進、三日月勝見、井上ともえ 腎異常ラットの分離について 第6回日本実験動物学会講演要旨 1971年 村井隆、森聖、武田禮二、鰐渕英機、福島昭治 水腎症自然発症ラットにおけるアスコルビン酸ナトリウムの腎盂および膀胱発癌プロモーション作用 日本癌学会講演要旨 
執筆者記録:  森田眞紀（京都大学）4/5/2003, TS:4/30/03 
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