特性など: |
学習記憶関連行動障害やコリン作動性神経系を中心とした大脳皮質辺縁系の機能不全が発現する。これら行動学的および神経学的変化は、高血圧進展による2次的変化ではない。幼若期SHRSP(生後6週齢)が示す行動薬理学的特徴は、注意欠陥/多動性障害(attention-deficit/hyperactivity disorder; AD/HD)症候と高い類似性を示す。すなわち、幼若SHRSPは著明な自発運動の亢進(多動性)、さらに衝動性を反映すると考えられる低不安状態に加えて、雄では不注意に基づく短期記憶障害を示す。また、これらAD/HDに類似したSHRSPの行動異常は、AD/HD治療の第一選択薬である塩酸メチルフェニデートにより改善される。 |