特性など: |
遺伝性小眼球症ラット。外見的にDRUラットには眼球が存在しないため眼裂は閉じている。16週齢以降では結膜の炎症が見られ、眼裂周辺は出血で汚れる。胎生13日より確認される眼杯と網膜の分化異常により、視神経は完全に欠損している(Kobayashi, 1981)。組織学的に、DRUラットは対照ラットに比較して外側膝状核(LGNvl)の体積と神経細胞数の減少(Sugita, 1983)、有線皮質のいくつかの層における厚さの減少(Sugita, 1984)、視交叉上核の体積と神経細胞数の減少(Sugita, 1992)等の変化が見られた。育成経過や交配実験の成績からこの異常形質は遺伝的なものであると考えられるが、原因遺伝子は同定されていない。(Nov 25, 2010) |