京都大学大学院医学研究科 実験動物学分野研究室

(附属動物実験施設)

2019. 5. 9

高垣さん(金沢大学)と山下さん(人間健康科学)の論文がScientific Reportsに掲載されました。

Takagaki S, Yamashita R, Hashimoto N, Sugihara K, Kanari K, Tabata K, Nishie T, Oka S, Miyanishi M, Naruse C, Asano M.

Sci Rep. 2019 May 9;9(1):7133.

日本語の説明はこちら

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/190509_2.html

 

β4GalT-1欠損マウスの骨髄細胞を致死量のγ線照射をしたレシピエントマウスに十分量移植してもレシピエントの生存を維持できず,移植した骨髄細胞はレシピエントの骨髄にほとんど生着しませんでした。さらに移植24時間後のレシピエントの骨髄細胞のコロニー形成能を測定したところ,β4GalT-1欠損マウスの骨髄幹細胞(HSC)はレシピエントの骨髄にほとんどホーミングしませんでした。β4GalT-1欠損胎仔の肝臓から調製したHSCのホーミング能も顕著に低下しており,β4GalT-1が合成するHSC上のガラクトース糖鎖は,HSCのホーミングと生着に必須の働きをしていることが示されました。